樹木だけでなくお花を植えて、動植物多様性を増やしていきます。生き生きな公園にしたいと思います。そのためには土をよくする必要があり、卵の殻を募集しています。

2010年6月30日水曜日

今度の日曜日は森のお茶会 と木について

3月の「お茶会」より

今度の日曜日午後は森のお茶会です。

のんびりお茶しながら、仲田の森のよさなどお話出来ればと思います。
天候が気になりますが…

第3回「森のお茶会」
7月4日(日)午後1時~4時


「お茶会」だからこそ、のんびりするのが第一なんですが、
皆さんの気分によっては、移植エリア(緑のたからばこ)
に植えた、木にからまったツル(ヤブガラシ)の除去を
手伝ってもらえれば、と思います。
この時期のヤブガラシの成長は著しく、どんどん木に覆いかぶさって、
幼木の幹を折ってしまうのです。

それ以外の草は、フェンスの視界を遮らない程度の除去とします。
だって 草だって、みなおなじく 生きているから。


ちょっと思想的な話になりましたが、じつは合理的な理由は別にあるんです。
というのは、全部の草を抜いてしまうと、
幼木は夏の熱い直射日光を受け続ける状態になって、
火傷して死んじゃうんですね。わたしも今まで失敗してきました。
調べてみると、大きい木も直射日光が幹に当たると
木によっては同じことが起きるみたいです。

まー、女性がお肌を紫外線から気にするのと同じですね。
植物は動けないだけに、日陰へ逃げたくても逃げられず、
一度間違えるとダメージが大きくて生死につながってしまうのです。
植物の世界は人間よりも”他とともに生きる”関係が強いともいえる…
元気な森をつくっていくには、それらのバランスと植物同士の関係を見極めながら、
草刈りをする必要があります。

皆さんも、森の声なき声を聞いてあげてください。
こちら(人間)の都合と好意だけでは…ということもあるのです。


現地では、成長早く他の木々を圧倒する草と、
そうでないものの違いをお見せしたいと思います。

「緑のたからばこ」6月

2010年6月19日土曜日

「蚕糸研究のパネル」 掲載

自然体験広場”仲田の森”の歴史を知っていますか?
ある場所を活用する際には、そこの歴史を知ることが大切です。

日野桑園庁舎(桑ハウス前の基礎がそれにあたる)

出典:農業生物資源研究所(つくば)

加藤弘さんがつくられている「蚕糸研究のパネル」
「写真で綴った創立からの歩み」の中に日野分室のことが
(現在の跡地の写真も含め)紹介されています。

ページはここですが、大容量なので、
http://homepage3.nifty.com/sanshi/index.html
こちらから行った方がいいんじゃないか、とのことです。
http://homepage3.nifty.com/sanshi/

3列のうち、一番左側のまん中あたりに「日野」の項目があります。

全国の蚕糸試験場(前橋とか松本とか屋久島とか高円寺etc)の
中で日野分室がどんなふうだったのか、全体から見るとまた違う
発見もあると思いますが、みなさんにはいかが見えるでしょう?

2010年6月18日金曜日

シンジュ(ニワウルシ)

ネットで調べ物をしていましたら、
シンジュ(ニワウルシ)の木の花を2002年6月に撮影してる人がいました。
恥ずかしながら、花を見たことがなかったので思わず感動です。
しかも撮影地は「自然体験広場」と書かれてるではないですか。
これはこれはとご本人に連絡をしまして、掲載させていただきました。
撮影はRyokucchi さんです。
その話のページはこちら。
http://egao.ryos.info/archives/2007/08/_musica.html#comments
画像は「大画像コーナー」6月より引用。
http://ryos.info/photo/

ただ、この木はどこだったかなーと写真を見ながら記憶をたどると…
通称「湧き水」の、広場外だったような…
しかも、すでに伐採されてなかったような…どうだったかな…

もしゃもしゃ感が、触ると気持ちよさそう…


シンジュの木も移植していますが、♂の木か♀の木か不明です。
運よく両方あるといいんですが…

この木の実は種にヒラヒラがついているんですよ。
このヒラヒラで空を飛ぶわけです。
運よく?撮影していたので、こんな感じです。

ヒラヒラのついた種だけでなく、
掘ってみると分かるのですが、根でも増殖するみたいです。
竹のようだね。

2010年6月17日木曜日

郷土日野指導事例 第5集 掲載

日野市教育委員会 日野市立教育センター 発行の
「郷土日野指導事例 第5集」に自然体験広場”仲田の森”の活用が
取り上げられています。

教育事例の1つに、仲田小学校での「カイコを飼う」授業、
仲田の森やスポーツ公園の桑の木で育てた報告が載っています。

http://www.hino-tky.ed.jp/center/modules/wfdownloads/index.php

<報告書より一部引用>
 市民の森スポーツ公園、道路をはさんだ向かい側の自然体験広場一帯は、昭和54 年までは農林省蚕糸試験場日野桑園のあったところである。市民の森スポーツ公園内にある蚕糸研究ゆかりの地碑、自然体験広場の一角に残っている2棟の建物(第二蚕室と第六蚕室)や礎石、そして、“仲田の森”自然体験広場は、開港以降の近代産業発展に重要な役割を担う“生糸生産”を支えた日野桑園・蚕糸試験場の跡地であることを伝える貴重な遺産である。スポーツ公園や体験広場で学び、遊ぶ日野の子どもたちが、また、周辺の人々も、こうした歴史的遺産を見過ごしてしまうのは残念なことである。
 また、大正から昭和40 年代にかけての日野の地形図からは、桑の木が広域にわたって植えられていて、養蚕業のさかんだったことを読み取ることができる。
 指導内容の差異はあっても小学校・中学校の社会科学習で近代日本が、富国強兵・殖産興業・文明開化を柱に邁進していたことを学習する。そこで、当時の日野の土地利用の変遷をもとにして、「殖産興業と、扶桑社の設立」、「“輸出ナンバー1”を誇った生糸生産と、日野桑園」を郷土に見られる具体的事象として学習することは、政府の保護育成のもとに発展する近代産業(軽工業) のしくみを考え、知る手がかりとなり、学習の基礎となる郷土教材である。
 自然体験広場は、桑園閉門から30 年たった現在、今後貴重となっていく植物や昆虫などの小動物、また、当時この蚕糸研究所で品種開発・改良された桑の木(一の瀬)、そして、正門から続く銀杏やケヤキ並木が鬱蒼と茂っていて、ワイルド感に富む自然の森となっている。木登りなど工夫でいろいろな遊びができ、四季の変化に合わせた自然観察や造形活動が楽しめる郷土教材を提供する地である。

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≪≪友人談≫≫
礎石や建物(桑ハウス)が残っているからこそ、
「昔、ここは蚕糸試験場だったんだよ」という話に興味もわくわけで、
な~んもなくなったら「それがどうした」って、大人も子どもも思うよね。

2010年6月13日日曜日

6月12日 鳥がたくさんきてます

鳥の好きな福本さんがいらっしゃいました。
彼は「アカゲラが仲田の森にいた」の一文を読んで、
気になっていらしたそうです。
アカゲラは2年前、「トウカエデの森」周辺で目撃されています。

一緒に歩かせていただきましたら、それまで私の目に見えていなかった
沢山の鳥が、桑の実をつついていたり、下草をあさっていました。
ご一緒した30分で見つけたのは 
シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、ツバメ、
スズメ、キジバト、カラスです。

鳥好きな人にとっては、ごく普通の鳥のようですが、
「見ようと思わないと見えない」豊穣の世界がこんなに近くにあるのかと
充実した時間になりました。

私の生活圏は限られたものなのですが、その味気ないと感じているなかでも
身近な自然が見ていない中に実は沢山あるのだと、
様々な方に教えていただいて感じています。

<ムクドリ>

<メジロ>

6月12日 水の生き物大発見!


入口ちかくのコンクリで護岸された小川を
みんなと一緒にみていたら…川エビ発見しました。
「網ないから残念だねーとれないねー」って言っている横で、
あるお父さんが素手で捕まえてくれました。
うーん、その腕、プロ級。

ここを見ると川エビの種類は3つあるようなんですが…
http://ecoplants.at.infoseek.co.jp/what_ebi/ebi_miwake.html
真上からの画像で、なんてエビか名称よくわかりません。


覗き込んだときは何もいないように思えたのですが、
じーっとじーっとじーっと待つ、すると色々なものが動き出して…

「いるわいるわ!!」

メダカっぽい名前のわからない小さな魚が沢山!!
そしてハゼやアメリカザリガニ、そしてニホンザリガニまで!

水草と枯葉が彼らの隠れ家。適度にそれらがあるのは
彼らにとってちょうどいいみたいです。
人間が雨ざらしのなかでは住めないのと一緒で、家のなかに住むように。

もし仮に仲田の森に小さいワンドがあって、適度にガマやアシがあれば、
水もきれいになって、小さな魚や水生昆虫のすみかになるのですが、
繁殖力旺盛で、ガマやアシは管理が大変みたいです。
http://www.geocities.jp/strix2960/2h/2fukurou8.htm
この場所は行ったことも見たこともないですが、
「自然と人間の共存」はどの地域でも御苦労されてるみたいです。

でもこれから先、仲田の森にこういうのがあってもいいのかな、
そんな風にも思えるんですよね。
エビ一匹、ザリガニ一匹で興奮してる子どもをみてるとね。

2010年6月10日木曜日

6月6日 日野市から説明がありました

6月6日、「市民の森ふれあいホール」建設に際して
伐採される樹木、移植される樹木について
文化スポーツ課から説明がありました。

(1)特大ケヤキ
「ふれあいホール」は各施設増設のため、当初の計画よりも大きくなり、
仲田の森で一番大きいケヤキはその建物の角にあたってしまいました。
工事では根を半分に切断することになり、倒木の危険回避を誰も保障できないこと、
根を半分にすれば木は半分枯れるので、立ち枯れ後の対策方法がないことから、
伐採しか選択肢がないそうです。
説明のため分かりやすくラインを引いてくださいました。


青線…建物の壁中心(左右約50cmに壁が来る、画像左側が建物内)
赤線…建物の基礎で穴を掘る場所(線より左側に掘る)
黄線…配管

このケヤキは、ここに巨大な木があったと、
新しい建物のなかに記憶をとどめるため、
幹を残し、乾燥させて、テーブルなどに加工、
新築の「ふれあいホール」内などで利用される方向で
乾燥仮置きの許諾をいただきました。
2m前後の丸太が仲田の森内に仮置きされますが、
ご理解の程、どうぞよろしくお願いします。


(2)乳イチョウ移植
乳イチョウ移植に際して、通称「乳(木根)」の部分を
出来るだけ残す方向で作業したいと話されていました。
こちらの意図に沿って計画してくださり、感謝であります。
ただ、作業上どうしても切らざるをえないこともあるそうです。

(現段階の予定では赤色の部分で切断)



(3)オニグルミ移植
(4)桑の木(♂・♀)「スポーツ公園」に移植

「オニグルミ」に関しては2月に根廻しを施してあり、
(参照:2月6日)
http://nakadanomoridayori.blogspot.com/2010/02/blog-post_11.html
移植の下準備ができていますが、
「乳イチョウ」「桑の木」に関してはその作業をしていません。

一般的に植物移植は2月~3月、葉の出る前に行うのが鉄則で、
梅雨に入ってからは、移植後かなり根づきにくいと言われています。
しかし「ふれあいホール」の工期的に間に合わないこともあり、
工事進行に合わせ順次移植していくことになるそうです。

なんとか根付いてもらうためにも、梅雨入りがさらに遅くなることを祈り、
とくに乳イチョウに関しては、移植後根付くよう祈るばかりです。
また、オニグルミの移植では、メインストリート内を移動するため、
移植するオニグルミの枝、または移動中ぶつかる仲田の森の木を
切って移動する可能性があります。

工事に伴い、仲田の森の風景も変わっていくことでしょう。
もし切らざるをえない木があったとしたら、
「緑のたまてばこ」に移植した木々を、
今後活用することがあるかもしれません。
できるだけその必要がないことを願いたいと思います。


日野市上層部には、一部、我々の願いが届かず
残念な結果でありますが、しかし担当者の方の、
きちんと説明をして下さった、その誠意と配慮に感謝したいと思います。
今後も我々は協力して、少しでも緑を残せるよう
活動していきたいと思います。

自分の住みやすい街をつくるには、自ら提案し、
自ら汗を流して作り上げていく、そういうことが、
今の世では求められているように感じています。


いままで ありがとう
ときにブランコの木にもなってくれたね
おぼえているよ


移植を待つオニグルミ(保護の布が巻かれています)

2010年6月8日火曜日

6月6日 桑の実

自然体験広場に特徴的な、桑の「実」が熟しだしました。
黒く熟しているように見えて、
木ごとに、甘いの、甘酸っぱいの、味が濃いの薄いの、
みな味が違うので、ぜひ比べてみてください。

実のなりは、今年は去年よりもかなり遅いように思います。
まだ梅雨の雨が降り出していない天候のせいでしょうか。

桑の木は「雄」と「雌」の木があるのは知っていますか?
雄だけ、雌だけでは実がならないのです。
天然の恵みも、そういう背景がなくてはできないんですね。
どれがどの木か、探してみてください。

2010年6月6日日曜日

6月3日 牛乳散布ほか手入

先日掲載「せせらぎ農園」さんでお教えいただいた
「葉についたアブラムシへの牛乳散布」を、
虫食いだらけで、丸裸になりかけの「ガマズミ」に行いました。
1Lの牛乳はなくなり、周辺は牛乳臭につつまれました。
これら手入の活動は、2008年以降に行った「植物移植」の植物たちを、
今後の仲田の森で生かすために、枯らさないよう行っています。

虫食いで弱ったところにアブラムシはつきやすいみたいですね。
アブラムシが出す蜜をもらうために、蟻が行ったり来たりしていました。
ガマズミの花の写真は5月23日に掲載しています。
http://nakadanomoridayori.blogspot.com/2010/05/523.html



また、先日移植し、弱っている植物の復活を願って、
植物活力剤「メネデール」水100倍希釈を水やりとともに根元にかけました。

6月1日 桜の実なりました

6月1日 桜の実がなっていました。
「緑のたからばこ」と用水の間にある桜の木です
食用には向かないと思いますが、赤くなってきました

2010年6月1日火曜日

6月1日 工事仮囲いできてました

工事の仮囲い(かりがこい)ができていました。
メインストリートから見たところです。

6月1日 水やり他

★6月1日…その1 水やり★

5月28日に「ふれあいホール駐車場予定地」から
植物移植(ひっこし)した木の水やりをしました。
先日の報告で予想した通り、かなり厳しい状況で、
すでに葉がシワシワになりかかっていました。

すぐ真横に用水が流れているのですが、柵があるため簡単にとれず、
用意した10Lのポリタンクを水道口まで往復輸送して水を用意しました。
森の維持作業で水を簡単にとれないのが、正直とても辛いです。

木のコンディションはかなり厳しいですが、
過去の移植では、枯れたと思った木が、春になって復活したものがあるので、
好転を願い、観察を継続していこうと思います。

作業が仕事後の夜8時ごろになり、分かりづらい画像でごめんなさい


★6月1日…その2 ツルウメモドキ★
2月6日に移植をした「ツルウメモドキ」の3本中2本から、
若葉が出ていました。見事に根付いたようです。
この植物は秋に花が咲きます。もし咲きましたら報告します。

5月22日 せせらぎ農園訪問

先日の報告「マユミの葉対策」でご紹介しました、
日野市落川にある「せせらぎ農園」さんを
5月22日に訪問しました。

ここは、生活で出る生ごみと落葉を合わせて堆肥にし、
有機農業で野菜をつくっているところです。
http://ikasitai.at.webry.info/

ここの林さんに、たまたま伺ったアブラムシの対策方法で
マユミを助けていただきました。ありがとうございます。
(画像は休憩小屋から農園を望む)