樹木だけでなくお花を植えて、動植物多様性を増やしていきます。生き生きな公園にしたいと思います。そのためには土をよくする必要があり、卵の殻を募集しています。

2010年2月14日日曜日

仲田の森・近日の予定

<自然体験広場の緑を愛する会 主催予定>

こんどの土曜日です!

◆「静かな森ツアー」
2月27日(土曜)午後2時~午後4時(時刻変更)

工事着工前の、最後の静かな森を体験しましょう。
ツアー担当も、一緒に静かな時間をすごします。
ご自由にお入りいただき、お声をおかけください。
(当日は別団体が桑ハウスの清掃活動をしているらしいです)

◆「仲田の森を語りあう会」
3月14日(日曜)
午前10時~12時(お昼は皆さんの都合がよければご一緒に)

いつも活動に専念していて、ゆっくりお話する時間がありませんでしたね。
そこで、現地で焚火・お茶を沸かして春の息吹を感じながら、
仲田の森の今後について語り合い、交流する会を考えています。

また、この間参加できなかった人の植物移植を補助的に考えています。
大丈夫と思いますが、あまりに寒い場合は近所の喫茶店に移動。
また新たな仲田の森を体験。皆さまぜひご参加を。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<各団体 主催予定>

◆NPO子どもへのまなざし 活動
2月の「仲田の森」解放予定
毎週金曜日 と 第2土曜日 午前10時~午後3時 
http://www.google.com/calendar/embed?src=nakadanomori%40gmail.com&ctz=Asia/Tokyo
3月の予定
http://www.google.com/calendar/embed?src=nakadanomori%40gmail.com&ctz=Asia/Tokyo

◆首都大学東京 活動(2009/12資料より)
3月6・7日(土・日曜)
午前10時~午後5時

サバービア東京プロジェクト
「ひののんフィクション」
「自然体験広場」を拠点とした、「学生とアーティストによるアート交流プログラム」

参加アーティスト
wah、奥健佑+鈴木雄介、岡部昌生

・きしゃぽっぽが空中を走るらしい!?
・巨大なマユ玉が出現するとかしないとか!?
・擦りだしによるフロッタージュ
        …と聞いています。

ネット上ではおそらくこれ↓
(先方から連絡はなくネットで検索しただけなので)
http://hinonon.blogspot.com/2010_02_01_archive.html


ほか情報がありましたらどうぞ。

2010年2月11日木曜日

◆2月6日のご報告 その1◆

2月6日の植物移植「樹木のお引越」は無事終了しました。
寒い中お集まりいただき、作業お疲れさまでした。
「ふれあいホール」の建つ場所から安全な場所に植えかえた木は、
10年、20年先に”仲田の森”を形成する立派な樹になることでしょう。
みんなで手入れをしながら、その成長を見守っていきたいと思います。

参加者の方々は一人一人「自分の木」を見つけ、植えかえた木に
「木の名前」と「引越をした人の名前」を書いた札をつけました。
いろいろな種類の木があるので、現地でぜひ見てみてくださいね。

<sachikoさんが植えかえた、トウネズミモチ>


樹種を増やし、植物多様性を確保する今回の活動には、
仲田の森が好きな一般市民のボランティアのほか、
日野市文化スポーツ課と、造園業の綾苑さんがご協力くださいました。
当会の活動は皆さんの協力で成り立っています。ありがとうございました。

<どの写真もクリックすると大きくなります>

◆2月6日のご報告 その2◆

当日は1時に集合でしたが、昼食をとれない人もいたので、
先に豚汁をつくりました。
調理チームがみんなの持寄った具材で作っています。


豚汁で体を温めてから、植物移植は始まりました。
それそれが自分の木を「ふれあいホール」の建つ場所で見つけ、
一本の木をみんなで協力して掘起こします。


掘起こした木を運び、


日野市文化スポーツ課が出してくださった軽トラに乗せます。
掘り起こした木の根周辺の土も一緒に持っていくのがポイント。


植えかえ先で穴を掘り、木の根と元の場所の土を隙間なく入れ植えます。
最後はたっぷり水をあげて、しっかり踏み固め、完了。



みんな一人一本「自分の木」を見つけ、植えました。
次回来た時が愉しみですね。
キャパシティ的に小さいものなら植えかえ可能なので、
この活動に参加されたい方は、ぜひ声をかけてくださいね。
みんなで育てていきましょう。

◆2月6日のご報告 その3◆

大きい木も移植しました。人力で掘起こすのは厳しいのですが、
綾苑さんがユンボで掘起こしてくださいました。
掘り起こした木(写真はシンジュ)を、5人がかりで運んでいます。
わっしょいわっしょい!


背が高いので倒れないように、
綾苑さんが提供してくださった支柱で支えて植えました。
幹には保護用の布が巻かれています。

定着をよくするため、大きい木はできるだけ
「水ぎめ法」に則った方法で植えます。
下記ページ【植え付け】参照
http://www.e-garden.co.jp/kotsu/kotsu0504.html

◆粗朶垣(そだがき)もつくりました◆
木を植えたエリアを視覚化(分かりやすくする)ため、
粗朶垣(そだがき)も作りました。
粗朶垣とは、「粗朶(剪定した木の枝葉)」でつくった「垣根」です。
となりのスポーツ公園で先月に剪定した枝を
頂戴して積んでおいたものを、バケツリレーで運びます。

人海戦術は早い早い!4トン車山もり1杯分があっというまに移動完了。
粗朶がまだ足りないかも…
仲田の森にある枯れ枝・枯葉はすべてゴミではなく、
大切な材料になり、やがては土に戻り、次世代の木の苗床になります。

小さな子も、お父さんから枝を受取って一緒に運びました。
みんながんばりました。


今回の活動では、13種類・25本を植物移植しました。
【樹種】ハリグワ、タブノキ、マサキ、ナンテン、
トウネズミモチ、ケヤキ、セイヨウベニカナメモチ、イボタノキ、
マユミ、シンジュ、ツルユメモドキ、シュロ、タラノキ
<一部写真提供:R_Kさん>

◆2月6日 オニグルミ根廻し◆

2月6日の植物移植と同時に「オニグルミ」の「根廻し」作業が行われました。
これは日野市によって、5月に移植(引越)するための前準備です。
「根廻し」によって、移植先で枯れにくくします。
その作業を綾苑さんが見せて下さったので報告します。

木の周りを直径3mの円形で掘っていきます


根の切断面からしばらく水が滴り、舐めると、甘く美味しい味がしました。
その切断面にチオファネートメチル材(防菌・癒合促進・発根促進)を塗布します。


大きい根は環状剥皮と防菌処理を施します。


このあと土壌改良材を混ぜ土を埋め戻しました。
枝の剪定を行っています。


幹に保護用の布を巻き、倒木防止の支柱をつけ、完成しました。


たいへん丁寧に仕事をされていました。
自然体験広場の緑を愛する会の植物移植活動にご理解いただき、
また意思の疎通ができて、安心できる方が携わってくださると助かりますね。

2010年2月2日火曜日

2月6日「樹木のお引越」

先日からお伝えしておりました植物移植
「樹木のお引越」のお知らせです。

植物移植というと、
「力ある男手がいるんでしょ?あたしは関係ないかしら」
と思われる方が多いのですが、この会は違うのです。

小さなお子様も、女性の方、おじいさんおばあさんまで、
みんなで一緒に協力してやることで、
性別年齢を超えて楽しめる時間にしたいと思っています。
植えかえた人の名札を木につけて目印とし、
今後の成長を、遊びにいらしたときに見守っていってもらえればと思います。

作業の後は、味噌汁をすすってお開きにします。
なにか美味しい具を持参していただけると助かります。
調理の得意なお母さんお父さん!もどうぞご参加ください。

みんながそれぞれの力を発揮して一緒に作り上げる、
楽しい時間に出来ればと思います。

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◆日時◆
 2010年 2月6日 午後1時~
<雨天予備日>
    3月14日(日曜日)午後1時~
◆場所◆
 自然体験広場・仲田の森 桑ハウス前集合
◆持ち物◆
 軍手・飲物・味噌汁の具・茶碗・箸
(必要な人は着替があるといいかも)
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チラシができましたので、どうぞご活用ください。
お友達をお誘いいただいて、ぜひお越しください。
お待ちしております m(_ _)m



移植植物(植物のお引越)は、
「ふれあいホール」「駐車場」エリアを優先に始めたいと思います。
※以下引用図面は、下記・日野市ホームページでの図面に着色したものです。
上記場所>(仮称)市民の森ふれあいホール電気設備工事(電子入札案件)> 工事図面その1>6ページ





【お願い】
当日の作業や事前準備のお手伝いいただける方を募集しております。
私たちが自然の恵みを受けるには、
私たち自身の手で共に育てていく必要があります。
その育てた自然は、私たちの憩いの場となり、
数十年後の子にも共通した財産となることでしょう。
その基礎となる、この有意義な活動にご理解いただき、
ご参加いただければと思います。

ある男の独白

仲田の森は、もともと国のもので、蚕糸試験場と呼ばれる、
絹をつくるための蚕(かいこ)と餌の桑(くわ)の研究施設であった。
その役割が終わり、桑畑が更地となり、
30余年の間人を寄せ付けない場と化したからこそ、
この森は人の干渉によらず、希有な例として、自然が自然のままに育った。
それがどのようなことか、この30年の無人実験地に来れば、それが観察できる。
そして公式記録はされず、また更地になり、
日野市民にとって燦然と輝く、約7500平米のコンクリの建物が2年後に建つ。


仲田の森の朝。
東の空が、群青色から緋色のグラデーションを描き始める。
群青色は、ウルトラマリンブルーとも訳される。
深い深い濁りのない青。この青はこの寒く、
空気の澄んだシーズンしか見られない。
その深い青から、焼けつくすような緋色へ、
太陽が出る方角から変化が始まる。
仲田の森で太陽が昇るのを見るのは、
この5年間、自然保護活動をしながら、
実は恥ずかしながら初めてであった。


<東の空>

人の手が入っていない、縦横無尽に延びた枝がシルエットとなり、
この、日の出のグラデーションを演出する。
いまは冬。森とは言え、葉は少ない。
「枯野をかけめぐる」
昔のある人はそう詠んだそうだが、
この森の、日の出の枯野は、あたたかかった。
枯野は殺風景なイメージを喚起するが、
それは自然に触れない人間の勝手なイメージではないか?
彼が死に際にあえて選んだ「枯野」という言葉。
そして、ここにはこのようにも暖かい枯野があるとは!
かつて三多摩武蔵野に広がっていたであろう里山と森。
そのありふれたはずのイメージが、
いままさに、この日の出で思い起こされる。


<霜の降りた下草は色とりどりだった>


日の出の枯野のなかで、私の頭はこの5年間のことが駆け巡った。
2005年に「ふれあいホール」のことを知り、なにかと役所に通うようになった。
それまで役所といえば事務手続の程度であり、
人間味を感じず、付き合いのない場所だった。
署名活動以来、足しげく通う私を、担当者は訝しがったが、
それもやがて、情熱からの行動であることを分かってもらえた(と思う)
役所内に、私の活動へ理解をして下さる方々も出てきてくれた。
役所内で働く人たちは、それぞれの立場と個人的な考えのギャップに耐え、働いていた。
そこには人がいるのである。

そして活動を介して、思いがけない沢山の方々と知り合えた。
自然保護活動に興味がある人とのつながり。
仲田の森に目的があって着目した人とのつながり。
たまたまやって来た人とのつがなり。
昔からの個人的な友達とのつながり。
個々のつながりはみな違うけれども、みなが”仲田の森に感じている想い”
ただそれだけに呼応して、手伝ってきてくれた。

私は今まで写真を使って、ここの良さを皆さんに伝えてきたけれど、
おそらくまだ、その良さを伝えきれていない。
伝えるべき地元の人に、伝えられていない。
そしてタイムリミットがまもなく来る。正直に言う、私は悔しい。

しかし、このようにも培った多くの思いがけない人々との出会いが、私を育ててくれた。
この森の偉大さ、この森を介して、さまざまな主義主張を超えた、
多くの人々とのつながりができたことを、実に感謝している。
この5年の活動で、森は言った。自分と対極にある人とも共に歩むべきだと。
その真意を、まだ解釈しきれていない。しかしそれで、
多くの人に支えられた、いまの私が、ここにある。



仲田の森はさらに明るくなり、鳥がさえずり始める。
ツィツィツィー
ツピィツピィツピィー
ツィツィツィー!チチチチチ!

明るくなるとともに、鳥の独奏が二重、三重奏となり、やがて四重、五重奏となる。
ああ、こんなにも、朝の森とは賑やかなのか。マーラーの交響曲を連想させる。
賑やかでありながら、空気のシンとした抜けるようなすがすがしさ。
雑念が削ぎ落とされるとは、このような感覚なのか。
”太陽と森のエネルギーそのもの”としか表現しようのない、
空から地面から圧倒的で大きなものを、体全身に感じる。
太古の人が感じた、太陽を神とするものとは、このようなものなのか。


<朝日のあたるケヤキ>


私は思った。
残りわずかな時間でも、仲田の森の良さを、私は伝えていきたい。
そして「ふれあいホール」の耐久は計画で25年という。
「ふれあいホール」後は、また森へと戻るかもしれない。
どうなるかは誰も分からない。
そのときのために、いまある木々と種子を、
できるだけ種類多く、残しておきたい。
ああ、30年後が愉しみじゃないか。一番の愉しみは老後に残しておいた方がいい。
今来てくれているおばちゃん世代には長生きしてもらって、俺がおぶっていけばいい。
そのような想いで、2月6日「植物のお引越」、お待ちしております。

(S.N記)