樹木だけでなくお花を植えて、動植物多様性を増やしていきます。生き生きな公園にしたいと思います。そのためには土をよくする必要があり、卵の殻を募集しています。

2010年6月17日木曜日

郷土日野指導事例 第5集 掲載

日野市教育委員会 日野市立教育センター 発行の
「郷土日野指導事例 第5集」に自然体験広場”仲田の森”の活用が
取り上げられています。

教育事例の1つに、仲田小学校での「カイコを飼う」授業、
仲田の森やスポーツ公園の桑の木で育てた報告が載っています。

http://www.hino-tky.ed.jp/center/modules/wfdownloads/index.php

<報告書より一部引用>
 市民の森スポーツ公園、道路をはさんだ向かい側の自然体験広場一帯は、昭和54 年までは農林省蚕糸試験場日野桑園のあったところである。市民の森スポーツ公園内にある蚕糸研究ゆかりの地碑、自然体験広場の一角に残っている2棟の建物(第二蚕室と第六蚕室)や礎石、そして、“仲田の森”自然体験広場は、開港以降の近代産業発展に重要な役割を担う“生糸生産”を支えた日野桑園・蚕糸試験場の跡地であることを伝える貴重な遺産である。スポーツ公園や体験広場で学び、遊ぶ日野の子どもたちが、また、周辺の人々も、こうした歴史的遺産を見過ごしてしまうのは残念なことである。
 また、大正から昭和40 年代にかけての日野の地形図からは、桑の木が広域にわたって植えられていて、養蚕業のさかんだったことを読み取ることができる。
 指導内容の差異はあっても小学校・中学校の社会科学習で近代日本が、富国強兵・殖産興業・文明開化を柱に邁進していたことを学習する。そこで、当時の日野の土地利用の変遷をもとにして、「殖産興業と、扶桑社の設立」、「“輸出ナンバー1”を誇った生糸生産と、日野桑園」を郷土に見られる具体的事象として学習することは、政府の保護育成のもとに発展する近代産業(軽工業) のしくみを考え、知る手がかりとなり、学習の基礎となる郷土教材である。
 自然体験広場は、桑園閉門から30 年たった現在、今後貴重となっていく植物や昆虫などの小動物、また、当時この蚕糸研究所で品種開発・改良された桑の木(一の瀬)、そして、正門から続く銀杏やケヤキ並木が鬱蒼と茂っていて、ワイルド感に富む自然の森となっている。木登りなど工夫でいろいろな遊びができ、四季の変化に合わせた自然観察や造形活動が楽しめる郷土教材を提供する地である。

==============================

≪≪友人談≫≫
礎石や建物(桑ハウス)が残っているからこそ、
「昔、ここは蚕糸試験場だったんだよ」という話に興味もわくわけで、
な~んもなくなったら「それがどうした」って、大人も子どもも思うよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿