樹木だけでなくお花を植えて、動植物多様性を増やしていきます。生き生きな公園にしたいと思います。そのためには土をよくする必要があり、卵の殻を募集しています。

2009年12月25日金曜日

仲田の森の 植物のおはなし

桑をテーマに街づくり活動をしている「桑の会」から、
仲田の森の植物について調査報告がありました。
出典は「湧水」第78号(発行:まちづくりフォーラム・ひの)
桑の会から承諾を得、その要約を載せます。

植物の移植(ひっこし)で貴重な知識ですので、
ぜひ一読いただければと思います。

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仲田の森はかつて「蚕糸試験場」であった。
 (「絹」きぬをつくる「蚕」と、その餌である「桑」を中心とした研究施設)
この場所が昭和55年につくば市に移転で閉鎖され、
約30年の長い時間のなかで樹林地内部が保存された結果が幸いして
樹木は繁茂し、「都市の中の平地林」ともいえる魅力あふれる緑が残された。
植物の一部は市民の手で「緑のたまてばこ」として移植保存されている。
「チチイチョウ」「オニグルミ」「桑・イチノセ」の保存も決まった。
「桑・イチノセ」は当時から植えられていたと思われる樹である。

そのほかに、桑に代わる人工飼料の研究をしていた関係で、
以下の植物が旧蚕糸試験場と関連付けられて存在していることがわかった。

◆「ハリグワ」
クワ科の樹木。葉は桑の代用になる

◆「シンジュ(ニワウルシ)」
ニガキ科の樹木。
テンサン(天蚕)という「ヤママユガ」が好む飼料樹。

ヤママユは美しい緑の絹糸を恵んでくれる。
織物家には大変貴重な絹糸で、天皇家にも献上されている。

テンサンはシンジュ以外に、ケヤキ、エノキ、エゴノキ、クヌギ
などを好んで食べるので、試験場内に植えられていた可能性もありそうだ。

【補足:緑を愛する会】
ケヤキ・エノキ・エゴノキは現地で2008年に確認されている。

今まで敷地内に生えていた樹木も、
理由があって植えられた可能性がありそうだ、
ということに改めて気付いたのである。
かつて養蚕をしていた農家も、日野市内に遺されていることも分かっている。

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先日の確認ではシンジュ、エゴノキはまだ移植されていないようなので、
移植のときに植えかえたいと思います。

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