樹木だけでなくお花を植えて、動植物多様性を増やしていきます。生き生きな公園にしたいと思います。そのためには土をよくする必要があり、卵の殻を募集しています。

2010年7月12日月曜日

3種類4本、大型植物が移植される

ご報告が遅くなり申し訳ありません。

「ふれあいホール」の工事にともない、
3種類4本の植物移植(ひっこし)が行われました。
本件は当会からのお願いもありましたが、
関係者皆様の厚いお志とご協力により実現しました。ありがとうございます。

これらの木々は皆さんにあたたかく見守っていっていただければ、
元気に育つと思います。
5月以降の植物移植は、春に一回芽吹いた葉がもう一度芽吹き直さねばならず、
移植先で根付くのが厳しい時期なのですが、
幸い今年は梅雨入り大変遅くなりましたので、うまく行くよう願いたいと思います。
木は声をかけるだけでも元気が出るといいます。

★★「乳イチョウ」移植★★
去る6月30日に乳イチョウの移植が行われました。
現在は大きいトウカエデの隣に移植され、根付くまでワイヤーで固定されています。
工事終了まで仮囲い(鉄板)の向こうにありますので、
間近で見る機会がないかと思いますが、仮囲いから枝が見えています。
新設される「ふれあいホール」とともに、
「森の待ち合わせシンボルツリー」として元気に育つよう願いたいと思います。

この度、作業を見させていただきました。ありがとうございます。
当時体調を崩し気味で皆様にお声かけできず、申し訳ありません。

持ち上げるための下準備作業


つっているところ(木の根と土のついたまま運びます)
背景に解体されるカッパハウスが見えます。


掘った後の穴

写真でもわかるように底は砂だらけでした。
ここはかつて多摩川の川底だったことを物語っています。
日野第一中学校のケヤキ移植でも、川底と思われる礫(れき)がでています。

移植した乳イチョウは後ほど見させていただこうと思っています。
おたのしみに。

サイズは長さ15m、重さ17トン、根鉢は直径約3.7mとのことです。


「乳イチョウ」には「木根(きこん)」と呼ばれる乳が数多く発達しています。
イチョウは長生きする木で、仮に「乳イチョウ」があと400年生きると
八王子市の「大塚神明社のイチョウ」のようになります。

以下ページに資料があります。この木にも数多くの木根があります。
http://www.geocities.jp/y_tadashi_jp/ootukasinmeisya/sinmeisya.htm
八王子市HP
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/rekishibunkazai/bunkazai/8929/016184.html

★★「桑」移植★★
桑のシンイチノセ(♂+♀)移植が6月下旬行われました。
スポーツ公園北側、駐車場隣に夫婦で植えられています。
簡単に見られるので是非みてみてください。

この木はオニグルミとともに「桑の会」さんがご指摘になり、移植が実現しました。
仲田の森は昭和3年~54年まで「農林省・蚕糸試験場日野桑園」でした。
当時は養蚕業を支えるための優秀な桑と蚕の研究をしていました。
桑を移植する意義は、歴史上の実際の物が残らなければ、
日野の大事な「町のルーツ」の一つがなくなってしまうからです。
ルーツのない町ほどアイデンティティを失った平凡な町はありません。
日野の養蚕(ようさん)は新選組のできた資金的背景に深く関与していたことでしょう。

養蚕とは、桑をエサとする蚕(カイコ)から、絹をとる産業です。
戦前は日本の基幹輸出産業でした。いまの車産業のように。

★★「オニグルミ」移植★★
オニグルミの移植が6月17日に行われました。
場所は自然体験広場西側(緑のたからばこ)隣、
ふれあいホールで新設される駐車場の一番端になります。

秋にクルミの実をつけてくれます。食べた事ありますか?
ケーキのトッピングに使われたりするらしいですよ。
今年の秋、皆さんとともに味覚を体感できるといいですね。


移植は無事成功したようなのですが、
それに伴い不幸なことが起きてしまいました。
後ほど掲載いたします。

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